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2008年 08月 27日

ロニー・ドリューの想い出

 シェインの横にいつもロニーがいた、今になってそう思う。ポーグスと演った「アイリッシュ・ローバー」のヒットで我々ポーグス・ファンにはおなじみのロニー・ドリュー。ポーグスやシェイン(ポープス)のライヴにゲストで出て「アイリッシュ・ローバー」を唄うロニーの姿を何度も何度も観てきた。ダブリンでのライヴには決まってロニーがゲスト。ロニィ、ロニィ、ロニィと観衆がコールし、ステージにロニーが出てきて「アイリッシュ・ローバー」をシェインと唄うのだ。想い出しただけで目頭が熱くなる。

 僕はこの20年ぐらい、生活や仕事やお金に苦労しながらもポーグスやシェイン(ポープス)のライヴを観に何度も何度もダブリンへ行った。アイルランドのいろいろな街にも行ったけど、ダブリンは僕にとって特別な街だ。ダブリンではお土産用の安いカセットをよく買って聴いていた。決まってダブリナーズが入っていた。僕にとってアイリッシュ・ミュージックはアルタンやルナサやキーラではなく、ダブリナーズ、そしてその象徴ロニーだ。

 遠い記憶だが、凍てつくダブリンでライヴの後、寒さに震えながらシェインを出待ちしていた。楽屋口からロニーが出てきたので「シェインは?」「まだ中にいる?」「会えるかな〜?」などと御大ロニーに失敬ながらも聞いてしまった。ロニーは「ああ、シェインはまだ中にいるよ、ここで待ってれば会えるよ」と嫌な顔せず紳士的に応じてくれた。立ち去るロニーの姿を見て、ずいぶん小柄な人なんだな、と思った。

 数年後、シェインがゲストで出ると告知されていたダブリナーズのライヴを観に、イギリスのとある地方都市に行った時の事だ。会場で入場料を払う際、「シェインの出演はキャンセルされたけどそれでもいいか?」と聞かれた。ほとんどのシェイン目当ての人たちはお金を払わず帰っていった。僕もシェイン目当てだったけどお金を払いそのライヴを観た。客層は街中の高齢のアイリッシュ。この頃はまだ、こういう場所に東洋人がいるのは珍しい、といった時代だったと思う。この時お金を払わずライヴを観ないで帰っていたら、ダブリナーズやロニーに特に思い入れは生まれなかっただろうと思う。


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 7年前のポーグス再結成後初のダブリン公演では最前列からロニーに声援を送った。その3年後のポーグスのダブリン公演後に正式にロニーに会った。混雑するゲスト用のバーでロニーに紹介された時、ロニーはケイト・オリオーダンとお喋りをしていた。ケイトは僕を見て、日本へ行った事があるのよ(エルヴィス・コステロのツアーで)、と話しだし、ロニーも昔日本へ行った事がある、と言った(初耳だったが、来日の理由はわからない。少し調べたけど結局わからなかった。たぶんトランジットか政府系のレセプションじゃないかな)。この時もロニーは紳士的で、僕はずいぶん小柄な人なんだな、と思った。


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photo by chihon(Yas Hoshino)

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by chihon | 2008-08-27 12:26


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