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2013年 03月 07日

The Lee Harveys : GUN CITY

 昨年ダブリンで、あるミュージシャンと知り合った。Radiators from Space、Philip Chevron欠場の振替ライヴでPhilipの代役ギタリストとして登場したGerry "Bitzy" Fitz、長身でタトゥだらけのイカツイ感じのギタリスト、どちらかというとインテリジェンスなメンバー達の中でその対極とも言えるパンクな出立ちのBitzyのギター・カッティングとコーラスは異彩を放っていて強烈な印象を抱いた。知名度やキャリア、音楽業界人としてのステータスのあるPete Holidaiらメンバーの中でひとり例外なBitzyはひときわ浮いていたのだ。
Bitzy(Vo&G)は1970年代後半にダブリンで活動していたパンク・バンドThe Strougersのヴォーカリストだった。デビュー前のU2と対バンしてたという。日の目を見る事なく音楽活動を停止したが、2010年に若手ミュージシャンのStanto Ramone Strummer(B)、Paul O' Brien(Dr)とThe Lee Harveysを結成、インディーズ・シーンに復帰、先月見事にフルアルバムをリリースした。

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◆2013年に1977年的な音をカマしている。3分以上の曲は無くて、Ramonesタイプのシンプルなスリーコードの徹底した古典的パンクな音、唄のイメージはマンチェスターのBuzzcocksやデリーのThe Undertonesらに感じられた青春チックな感情と挫折感、屈折感を想い起こさせる。北アイルランドのパワーポップのファンにも受け入れられるはずだ。

FOAD MusicK - 日本国内への流通はないそうなのでダブリンのレーベルから入手可能。PayPal経由で送料込み10ユーロ(約1300円)。

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◆Stanto(中央)はThe Clash傾倒者。Paul(右)はドレッドヘアーのパンクス。3人とも仕事と家庭を持つパートタイム・ミュージシャン。バンドはDIY、いわゆるセルフ・マネージメントでギグを企画、ネットでのプロモーション音源配信をしている。有名パンク系バンドの訪ダブリンでのライヴでオープニングを務めたり、またOutcastsやProtexといったベルファストのバンドとも親好があり共演企画などをしている。なんと今夏、イギリスのパンクの祭典Rebellion 2013に出演が決定している。

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◆テレキャスに1977とドクロ、プロテックスTシャツ・・・(Thanks for the pic Nell Aere-Ruigrok)

by chihon | 2013-03-07 00:22


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