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2015年 05月 22日

The Mysterious Wheels : REACH OUT HOLD ON アンドリュー・ランカンのバンドのアルバム

 ポーグスのドラマーであるアンドリューが自らヴォーカリストとして率いているバンド、ミステリアス・ホイールズがなんとアルバムをリリースした。アンドリューが以前からポーグスと並行してこのバンドをやってて、月1、2ぐらいでロンドンでギグをやっているのは知っていたが、コマーシャリズムにのる事はなかったし、ライフワークとして身内的で趣味的にやってるんだな、って思ってたからアルバムリリースは予想してなかった。

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 全13曲収録でオリジナル5曲がアンドリューのペンによる曲(ポーグス時代の曲‘TRAIN KEPT ROLLING ON’再録含む)。あとはブルース、リズム・アンド・ブルース、カントリー系のカヴァー曲で構成。選曲も素晴らしく、ヴォードヴィルというかビッグバンド風なイメージを連想させる仕上がり。

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◆アンドリューがリード・ヴォーカル。バンドは基本5人編成で楽器はギター、ベース、ドラム、ピアノ、パッカーションなどが使われている。一癖も二癖もありそうなミュージシャンたちだ。

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◆元々はヴォーカリストでザ・スティッカーズというパブロックっぽいパンク・バンドでデビューし、その後ロンドンでバスキングをしている時にポーグス結成にドラマーとして参加したという経歴の持ち主。ポーグスでも何曲か唄ってたのは周知の通りだし、自作曲もあったし、ヴォーカリストとしてのコラボ作品もある。90年代のトム・ウェイツに似たところがあり、このアルバムではそのサウンドと共に唄心にも関心させられる。

◆Photographs from The Mysterious Wheels Official Web by © Brian Daughton
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by chihon | 2015-05-22 00:21 | Andrew Ranken
2015年 05月 20日

Raymond Meade : WHYDOLISE?

 ソロ・ファーストから3年、レイモンド・ミード待望のそして期待のセカンド・アルバム。以前にも何度か書いているが、1982年グラスゴー生まれのレイモンドは90年代のブリットポップ/ギーターポップに誘発されバンドを始めた世代。ストーンローゼスやオアシスといったグループからの影響が根底にあり、弟のダニエルらと組んだバンド、ザ・ロネルズでデビュー、グラスゴー・ムーヴメントにうまく乗り来日も果たすなどそこそこの成功をおさめた。ロックを始めた初期衝動を消化しやがてバンドは解散したが、レイモンドはソロ・アーティストとして活動中だ(弟のダニエルはC&W路線に転向して活躍中)。このセカンドでは更にシンガーとして、メロディメーカーとしての才能を開花させている。

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 レイモンドにはこの3年間本当にいろいろな事があった。ファーストを出した後、音楽をやめてしまおうか悩んだというほどのスランプに陥ったり、そのファーストに参加したフィリップ・シェヴロン(ポーグス)の死、それを乗り越え活動再開、結婚、更に昨年暮れにはこのセカンドに参加しているボビー・キーズ(ローリング・ストーンズ)の死・・・そして今回素晴らしい制作チームに恵まれ良質なアルバムを発表できた。5月15日のアルバム発売記念ライヴも盛況だったとの事。

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◆昨年秋、ダブリンの記念撮影の名所にて・・・


◆本作のPV。スティーヴ・クラドック(オーシャン・カラー・シーンやポール・ウェラーのギタリスト)が参加。プロデュースはオーウェン・モリス(オアシスで知られる有名プロデューサー)。
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by chihon | 2015-05-20 11:31
2015年 05月 17日

Billy Treacy : HEAD ABOVE WATER

 昨年秋にリリースされたシングル‘TEMPLE BAR’がアイルランド・ダブリンの各メディアにとりあげられ話題になったビリー・トレーシーのアルバムがリリースになった。ビリーはダブリンの有名なパブ、ハーフペニー・ブリッヂ・インをホームにするフォーク・シンガー(・ソングライター)。1990年代はアメリカに移住していてアイリッシュがツアーに来るとオープニングをやったりといった演奏活動をしていたそうだが、2000年代に入ってからは地元ダブリンに戻り地道に演奏活動をしている。トラッド・フォークを伝承しつつそれを独自のソングライティングをとおしてコンテンポラリーへもっていくっていうタイプ。こういう男性シンガーはアイルランドでは珍しくはない。その演奏活動は自身のギター1本の場合もあればアコースティック編成のバンドが付く時もある。臨機応変に演ってるってのが(アイリッシュ・パブでの)セッション・ミュージシャンぽい。

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 このアルバムはもしかするとアイルランドやアイリッシュ・ミュージックに親しみがないとAORっぽく聴こえてしまうかもしれない。でも全曲をとおしてアイルランド的な音や唄い回しが聴こえるし、もちろんド・アイリッシュを感じさせる曲もある。そのくたびれたオッサン然としたルックス、時代遅れを想わせそうな男がダブリン近代化の象徴ともいえるLUAS(路面電車)のレールの上を歩いてるというジャケット写真がとても良い。ポーグスの曲がレパートリーにあったり、ダブリナーズのルーク・ケリーを彷彿させる部分があったりと、好感度かなり高く何度も何度も聴けるアルバム。

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◆ポーグスのケイト・オリオーダンと。やっぱりポーグスと繋がっていた・・・


◆シングル‘TEMPLE BAR’のPV。よくあるダブリン讃歌じゃなく、ビールの値段の高さや、観光客を嘲笑うかのような風刺の効いた唄をテンプル・バーを練り歩きながら唄ってる・・・
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by chihon | 2015-05-17 12:48