The Old Main Blog

pogues.exblog.jp
ブログトップ

<   2013年 10月 ( 6 )   > この月の画像一覧


2013年 10月 26日

Philip Chevron : THE CAPTAINS & THE KINGS ダウンロード

 1983年のソロ・シングルです。エルヴィス・コステロ所有のDEMONレーベルからのリリース。

 A面 ‘THE CAPTAINS & THE KINGS’ アイルランドの劇作家ブレンダン・ビーアンの曲。オリジナルはドリンキングなアカペラで、それがうまくアレンジされ、フィリップが素晴らしい唄声を披露しています。とても美的で艶っぽいと思います。

 B面 ‘FAITHFUL DEPARTED’ フィリップのラジエーターズ時代からのオリジナルで、ムーヴィング・ハーツやクリスティ・ムーアもレコーディングしたアイリッシュ・ロックのスタンダードな名曲。ここではアコーステック・ヴァージョンでしっとりと聴かせてくれます。昨年3月の東京でのインストアでも演りましたし、本人の葬儀の出棺の時に流されたフィリップの最高傑作曲で、アイルランドでは「セイリング」より認知度がある唄です。

 アレンジャー/プロデューサーはDavid Bedford、実はコステロの変名です。83年といえばフィリップはロンドンのカムデンにあったロックオン・レコードで店員をしつつ、プロデュースやセッションに精を出していた頃。85年にポーグスに加入し、コステロをプロデューサーとしてポーグスに紹介しました。



◆iTunesでダウンロード購入できます。CAPTAINSが250円、FAITHFULが150円です。
[PR]

by chihon | 2013-10-26 02:05 | Philip Chevron
2013年 10月 25日

フィリップ・ライアン ある時期、その横顔

 自他共に認めるザ・ポーグス・フリークだった私がひょんな事からフィリップと個人的親好を持つようになったのは今から20年ぐらい前の事。特に1994年に病気療養を理由にポーグスを脱退してからバンドが2001年に再結成されるまでの期間は親密ににお付き合いさせていただき、私は渡英のたびに彼のノッティンガムの自宅を訪れていました。「ヘルズ・ディッチ」の頃に、バンド内のゴタゴタやロンドンの賑やかさから距離をおき、ノッティンガムに移り住んでいたと記憶しています。入院している時もあったし、家にいても常に風邪をひいていました。すごく小食で、酒は一滴も飲まずチェーンスモーカーで、コーヒーとソーダ水を愛飲していて、時々サンドイッチを作って食べていました。質素で規則正しい生活をしていて早寝早起き、ボッ~としてる事はなく、なにかを聴くか観るか読むか、または作曲してるかといった感じでした。今で言うひきこもり状態の時もあったようです。同性愛者であった彼は変な噂がたたぬよう私が訪れる時にはいつも近所のB&Bを予約してくれていました。少しプライドが高くてとっつきにくかったけど、いい人でした。

 体調のいい時にはニューヨーク、ロンドン、ダブリンなどに演劇を観に出掛けていました。この時期は私の知る限りですと、本名のライアンを名乗ってミュージカルなどの音楽監督の仕事に携わっていて、それ以外だと故カースティ・マッコールとなにかのプロジェクトを起こそうと彼女と連絡を取り合っていました。この頃はポーグスやラジエーターズのメンバーたちとは距離をおいていたと思います。私は当時シェインのソロ(ポープス)ギグをよく観に行っていたのですが、私が入手したセットリストを見たり密録テープを聴きながらああだこうだと楽しい会話をした想い出があります。あいつ(シェイン)、 いつ死んでもおかしくないな・・・とか苦笑しながらジョークを言う彼の横顔が忘れられません。また、私が旅先で買い集めたレコードに言及してくれたり、訪問時の飲食のもてなしは簡単でたいした物ではなかったけれど、私にとっては最高でかけがえのないものでした。

 彼は脱退後のポーグスのアルバム「ポーグ・マホーン」もよく聴いていたし、シェインのソロ関連作品は全てコレクションしていました。1997年12月、シェイン&ザ・ポープスのノッティンガムでのギグにゲスト出演、ここでテンションがあがったのでしょうか、自身の携わったラジエーターズの音源のアーカイヴ作業に取りかかり、 再びシェヴロンと名乗り再発も順調だったラジエーターズの再結成に向け動き始め(2003年に実現)、そして2001年にはポーグスが再結成されました。

 端から見れば、この時期お父様やパートナーだった方を亡くしたり、いくつかの持病も一進一退で、苦境に見えたかもしれません。当時40歳ぐらいににしては異様な老体化も目のあたりにしてきました。彼が亡くなった時に妹さんが「兄は人生すべてを音楽と演劇に捧げた」と言ったのですが、この時期はラジエーターズ~ポーグスで20年近く忙しく活動してきた後、そして2000年代からの両バンド再結成までの、つかの間の休息の時期だったはず。そんな貴重な時間、ほんの数年間だったけれど良い付き合いをさせてもらいました。表舞台から退いていたこの時期って、はたして本人にとって良い時代だったのかどうかはわかりません。でも私にとってはすごく良い時代でした。

d0084437_128118.jpg
◆自宅にて。作曲には常にキーボードを使っていた(右肘参照)。窓にぶらさがってる風鈴や折鶴は来日時(1992?)のファンからのプレゼント。親日派ではなかったけれど日本独特の風鈴の音は好きだったみたい・・・

At his home in Nottingham mid 1990's / Photo by Yas Hoshino © Copyright all rights reserved

[PR]

by chihon | 2013-10-25 01:27 | Philip Chevron
2013年 10月 16日

フィリップ・シェヴロンの臨終・葬儀・埋葬に関するメモ

 本名 フィリップ・ライアン、2013年10月8日(火)午前0時(日本時間午前8時)、ダブリン、聖フランシス・ホスピスにて永眠、享年56歳。死因は喉頭癌、脳腫瘍、による合併症。

葬儀:2013年10月12日(土)午前11時(日本時間午後7時)、ダブリン、スタッフォーズ・マンション斎場にて無宗教葬
喪主:クリスティン・ライアン(実母)
弔辞:デクラン・リンチ、ジョセフ・オコナー、ピーター・スミス、スティーヴ・アヴァリル、バリー・デヴリン、ブッシュ・シールズ、他
楽曲奏:「フェイスフル・デパーテッド」「アンダー・クレリーズ・クロック」「セイリング~海を渡る幾千人」

埋葬:ダブリン、ダーディスタウン墓地

d0084437_4253696.jpg

Philip T. Ryan(aka Chevron) 17 June 1957 - 8 October 2013

Photo by David Conachy / Independent.ie

[PR]

by chihon | 2013-10-16 13:07 | Philip Chevron
2013年 10月 15日

Raymond Meade : WAITING FOR LUCY feat. PHILIP CHEVRON free DL

 以前当ブログでアルバムを紹介したり、そのアルバム収録曲でフィリップ・シェヴロン参加の珠曲‘WAITING FOR LUCY’の音源配布を行ったりしたレイモンド・ミード。その‘WAITING FOR LUCY’が、フィリップ没日翌日よりフリーダウンロードで配信されています(当ブログで配布したアルバム音源と同じ)。現在流通しているフィリップ参加(ギター/コーラス)の公式音源の中ではもっとも新しいもの。未聴の方にはこの機会にぜひ聴いていただきたいです。
 
d0084437_4462720.jpg
◆近況報告、ナッシュヴィルであのボビー・キーズとレコーディングしたそうです!
[PR]

by chihon | 2013-10-15 04:55 | Philip Chevron
2013年 10月 09日

訃報にあたって

 ダブリンでのトリビュート・イベントの日、会場を去るフィリップを楽屋口でシェインたちと一緒に見送りさせていただいたのがフィリップとの最後になってしまいました。ハグをして、ボクは一言も言葉を発することができませんでした。でもフィリップはもうほとんど声を出せないのに、こんなボクに言葉をかけてくれました。その言葉一言一言がその声と共にハッキリと脳裏に焼き付きついています。シェインはフィリップのお母さんとずいぶん長い時間ハグとキスをしていました。一瞬だけ、錯覚かもしれませんが、そのシェインの姿がまるで泣きじゃくりながら母親にすがりつく赤ん坊のように見えました。霧雨の降る夜でした。ご冥福をお祈りします。

d0084437_177957.jpg
At PHILIP CHEVRON TESTIMONIAL CONCERT, 24 August, Dublin Olympia Theatre, photo by Daragh Owens

[PR]

by chihon | 2013-10-09 18:55 | Philip Chevron
2013年 10月 05日

Supreme Shane MacGowan Tshirts

 シュプリームの今年の秋冬コレクションで、シェインのTシャツが販売されたので入手してみました。サイズ、色、共に豊富に販売されてるようですが、すでに入手困難になっているようです。ちなみに定価ですが、アメリカ59ドル、イギリス38ポンド、日本6825円だそうです。
d0084437_229258.jpg
◆ポスターとステッカー付き
[PR]

by chihon | 2013-10-05 02:37 | Shane MacGowan