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2012年 11月 25日

シェイン最新ショット

 11月24日、ダブリンの自宅にて。シェインと同居のパートナーの方がフェイスブックに投稿して祭りになってたので頂戴しました。

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◆今年アイルランドで公開された映画のDVDを鑑賞。驚きとお気に入りの様子。ファンタジック・ホラー・ムービーですね。 Thanks for the picture, Victoria Mary Clarke
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by chihon | 2012-11-25 03:43 | Shane MacGowan
2012年 11月 21日

Davoc Rynne : THE HUMOURS OF ENNISTYMON

 クレア州ミルタウン・マルベイでアンティーク商を営むダヴォック・リン、といわれてもほとんどの方はご存知ないかもしれない。ティン・ホイッスルの名手でもあるダヴォックが自主制作でファーストアルバムを出しそれが話題を呼んでいる。ダヴォックは1960年代のダブリンのフォークシーンでは知られた存在だった。オドノフューズ(パブ)の常連でダブリナーズとセッションしていたし、プランクシティ結成にも関与していた。70年代には本業のアンティーク商も順調で、伝統音楽最良の地クレアに居を構え、本業の他にもパブセッションや執筆など40年以上も伝統音楽に携わっている。アルバムはタイトルからもわかるとおり、エニスティモン/クレア伝承の伝統音楽を集め、ダヴォックの人脈で有名大物ミュージシャンやシンガーたちが録音に参加した。パブでのセッションの感じがライヴではなく巧くパッケージ化されている。音の広がりと躍動感か心地よい。伝統音楽シーンの生き証人でもあるダヴォックのプロフィールや回想録を読んでいると、こういう音楽との関わり方ってのも素晴らしいと思う。

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■アルバム購入はご本人のサイトからできるようになっていて、価格は送料込み15ユーロ/約1700円(PayPal決済)。通販はシンガーとして参加している奥さんのアンさんがやっています。
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by chihon | 2012-11-21 23:50
2012年 11月 08日

映画「ティラノサウルス」を観ての雑感

「ティラノサウルス」
(2011年/イギリス映画/96分/フィルム上映/原題:TYRANNOSAUR)
監督・脚本:パディ・コンシダイン 出演:ピーター・ミュラン、オリヴィア・コールマン 他
失業中の男やもめで飲んだくれ。キレやすいうえに、怒りの感情を抑えられず、酒を飲んでは周囲に因縁をつけて大暴れを繰り返す。自分ではどうにもならない衝動的な怒りと暴力。そんな日々に精神が消耗し、彼はもはや自己崩壊寸前に追い込まれていた。
(以上、映画の宣伝文をそのまま引用)


 この映画には「思秋期」と邦題が付けられています。この邦題にどうしても納得できませんので、あえて原題のまま「ティラノサウルス」として書かせていただきます。それはさておき、宣伝文といいトレイラーに流れるダミアン・デンプシーといい、ヤバイ映画だろうなぁ・・・と感じつつ劇場へ。これはイギリス映画で舞台はリーズ近郊だと思うのですが、アイルランド映画と言っても差し支えないでしょう。実際に某アイリッシュパブがタイアップしています。ドン底の中年哀歌というかなんというか、こういったストーリーには多少は免疫があるつもりだったのですが、やっぱり目をそむけたくなるシーンと耳を塞ぎたくなるセリフがありました。そして主人公に感情移入しつつ、ストーリーはミステリーっぽく展開していきます。エンディングはハッピーエンドとよく書かれていますが、そうは感じませんでした。音楽的な事を言わせていただきますと、ダミアン・デンプシーの ‘SING ALL OUR CARES AWAY’ を、ああいうシーンで使うなんてこの監督は音楽の使い方がすごい巧い。あともう1曲、曲名は内緒ですけどザ・ポーグスも演ってるアノ曲を、かけるんじゃなくて脚本の中で出演者たちに唄わせています。対訳も字幕化されていて、こういうシーンでこんな風に唄われるのもいいな〜、なんて思いました。まさに心に残る作品、本当によい映画でした。

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by chihon | 2012-11-08 03:27
2012年 11月 06日

音楽的側面から見たアイルランドの反原発事情(4)

 昨年の春以降、アイルランドの要人やミュージシャン達が東北の被災地を訪れ、ボランティアや演奏活動をしている様子が報道されたりした。ダブリンでは比較的早い時期に親日派として知られているミュージシャン達が東北復興的なイヴェントを開催していたりもした。Anti-Nuclear Movementの時に ‘PEOPLE WILL DIE’ という唄で意思表示を表したバリー・ムーアことルカ・ブルーム。33年後の今年に発売されたニューアルバム “THIS NEW MORNING” の中に被災された東北地方/福島へのレクイエムを1曲収録している。‘GAMAN’ というタイトルでこんなことが唄われている・・・


GAMAN : written by Luka Bloom © IMRO IRELAND/MCPS

Around Tohoku
Many people stayed
Growing food and flowers
Make the most of every day
life isn't easy
So much to face
I hope I meet adversity
With just a little grace

The radiation
And the wave that came
revealed a beauty
With a simple name
Below the sky
Of Northern Japan
Rubble turns to houses
People rebuild

In the spirit of Gaman . . .

After Fukushima, Gaman
In the eye of every storm, Gaman
Within the Japanese, Gaman
Sometimes everybody needs

Gaman . . .


東北じゅうで
たくさんの人々が抑えられてる
発育する食物と花
日々の暮らしは楽じゃない
あらゆるものに直面する
その困難な場所へ行き
少しの祈りを捧げたい

放射能
そして、津波
単純な一言で済ますなら
それは美しさ
東北の空の下
瓦礫が家になり
人々は復興する

我慢の精神で . . .

ガマン、福島での出来事の後で
ガマン、どんな嵐が吹こうとも
日本人なら時々誰でもガマンする

我慢 . . .

(歌詞と訳詞は部分引用)

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 来日はおろか日本盤発売さえない我が国では無名なアーティストなので報道とかはされていないのだが、ルカは昨年春の東日本大震災の報道の中で「ガマン」という言葉とその意味を知りこの曲を作ったという。あの ’PEOPLE WILL DIE‘ で感じた説得力がここでは祈りのようにも感じられる。アイルランド音楽ファンとして、ルカ・ブルームのファンとして、そして日本人として、言葉に表せない感情が湧き出てくる。余談だが、このアルバムは本国と人気のあるドイツとオーストラリアではヒットセールスを記録している。この曲を抜きにしても、このアルバムは現在の男性アイリッシュSSWモノの中では最高峰だ。
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◆この曲(このアルバム)に参加しているフルート奏者コーナー・バーン(左)とギタリストのスティーヴ・クーニー(中央)

lukabloom.com

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by chihon | 2012-11-06 14:13
2012年 11月 03日

音楽的側面から見たアイルランドの反原発事情(3)

 アイルランドに原発はない。あるのはアイルランド近海へ垂れ流される核廃棄物からの放射能汚染問題である[10月29日の記事(1)の脚注:(*A)を参照していただきたい]。原発のみならず核再処理そのものの廃止も求めているのだ。人口・国土面積・産業・世帯数の割合からいくと自国の風力発電と火力発電でまかなえる、といった単純なレヴェルではなく、国家・国土・国民の安全の確保をふまえた徹底した反原発の政策を実施している。1999年には電力規制条例を発令、発電に原子力を利用することを禁止している。Anti-Nuclear Movement終結後もイギリスから原子力発電所建設の提案があったのだが、2005年にイギリスに、法的措置を含めあらゆる手段を講じて反対する旨を伝えている。現在アイルランドには電力会社は3社あり、住宅環境と地域により例外はあるが基本的には消費者は電力会社を選べる、すなわち自由化してるのである。

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◆現在のカーンソア岬にそびえ立つ風力発電所(2009年)。この施設を運営しているアイルランド最大手の電力会社ESB(Electricity Supply Board)のサイトから写真を拝借。14基あるタービンの高さは75メートル。ウェクスフォード州9,000世帯へ送電(キャパシィ 12MW、CO2放出 30,000トン)。
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by chihon | 2012-11-03 13:07