ザ・ポーグスのシェインやフィリップのアイデンティティーの源であるアイルランドの劇作家ブレンダン・ビーアンの代表作品日本上演。かつてシェインは「ストリームス・オヴ・ウィスキー」でブレンダンの事を唄ったし、戯曲や台詞を作詞や歌唱のヒントにしていた。また、フィリップはこの劇中歌
「ザ・キャプテン・アンド・ザ・キングス」をソロでリリースしたりした。
THE HOSTAGE(邦題:ヒトジチ)、日本の代表的な劇団民藝が最初に日本上演したのが昭和39年だそうだ。今回51年ぶり2回目の日本上演となる。舞台は1960年のダブリンの安宿。猥雑な登場人物たちの唄とダンス、人間模様、そして宗教的背景をもつアイルランドの文化、イギリスとの対立・・・それらがどう翻訳されどう演出されるのかに注目。音楽的にはやや不満が残ったが、唄や言葉が英語ではなく日本語で迫ってくる違和感にスリルを感じつつも妙に納得させられた舞台だった。
◆ダブリナーズやポーグスが好んでプレイしていた曲「オールド・トライアングル」の作者でもあるブレンダンの銅像。ダブリンのロイヤル・カナル沿いにある。筆者撮影2012年。
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過去記事参照
◆苗字の「Behan」にはいくつかのカタカナ表記が見られますが、当ブログは「ビーアン」と表記しています。
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公演公式ホームページ