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2012年 04月 08日

Philip Chevron インストア

 The Radiators from Spaceの06年発売のサード・アルバム“TROUBLE PILGRIM”がこの度めでたくUNCLEOWENから日本盤が発売され、そのプロモーションとして3/27(火)夜、都内のレコードショップでフィルのアコースティック・ライヴ/サイン会が行われました。フィルがこういった事をやるのは極めて稀。噂を聞きつけたファンが大勢つめかけました。

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◆ステージです。ほとんど生音・生声。

 このプロモーションのオーガナイザーでもあるUNCLEOWENのMサンのMCの後、ピンクのジャケットを着たあいかわらずオシャレなフィルが登場。

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 94年に体調不良でポーグスを脱退し療養生活に入ったフィル。一時は本当に心配していたのですが、回復傾向の01年にはポーグス再結成に参加、そして04年にはラジエーターズを復活させました。06年に喉頭癌をわずらってしまい一旦はバンドを去りながらも見事にそれを克服し復帰。そんなフィルがアコギ1本で曲紹介をはさみながらクールに力強く唄った3曲は、聴こえ方はどうであれ真に珠曲といった感じでした。

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 ライヴ終了後はサイン会。印象的だったのが熱心なファンの方がラジエーターズの日本盤帯付LPを差出した時のフィルの驚いた顔。嬉しそうにサインをしていました。みんなに記念撮影に気軽に応じたり、お喋りしたり、サービス精神も満載。MCでも言ってましたが、実はラジエーターズのファースト(SMSとテイチク)、セカンド(コロムビアとSMS)は当時メジャーから日本盤が出たというラジエーターズにとっては日本は特別な国なのです。また、決して広くはないレコードショップにいるフィルの姿を見ていると、あのドキュメンタリー映像“COMPLETELY POGUED”のワンシーン、そう、あのロックオン・レコード(ロンドン、カムデンタウンにあったフィルがかつて働いていたレコードショップ)でのフィルの出演シーンが思い出されます。ショップとレーベル側の対応の良さと尽力、お客さん/ファンのリスペクトがヒシヒシと感じられた素晴らしいイベントでした。

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★セットリストと簡単な解説

1. ENEMIES(77年 1stアルバム/2ndシングル) . . . 音楽誌NMEを皮肉った歌詞とポップな曲調の初期ラジエーターズの代表曲。この曲のアコースティックでの録音は無いからこの日の演奏を聴けた人はラッキー。

2. FAITHFUL DEPARTED(79年 2ndアルバム/81年 ラストシングル/83年ソロシングル) . . . フィルの諸作品中最重要曲。いろいろなヴァージョンで発表。その後、ムーヴィング・ハーツ、クリスティ・ムーアがカヴァーし現在までも唄い継がれている。カトリック/アイリッシュとしてのフィルのアイディンティを想像して、“Thousands〜”が「公的」だとすれば、こちらは「私的」といった感じです。生粋のダブリンっ子だった自身による幻想的な歌詞は日本人には難解かもしれませんが、アイリッシュ・コンテンポラリー・ソング最高峰と位置付けてもいいと思ってます。ちなみにこの日、フィルが店内に現れた時にBGMでかかってた曲です。参考までに、このブログに書いた古い記事へのリンクです。

3. Thousands are Sailing(88年 The Pogues 3rdアルバム / 91年 ソロ) . . . 復帰直後のフィルは難聴で苦しんでいました。その頃のライヴでこの曲を唄う時に音程がうまく合わせられず、特に唄い出し部分 silent now の発音が大変そうでした。でもすごく頑張って唄っていました。今回間近で生で聴けて、今ではそれも回復していると実感する事ができました。

◆フィルのヴォーカル・ヴァージョンは91年にBBCから出た“BRINGING IT ALL BACK HOME” というアルバムで聴けます。

◆写真はこのブログをよく読んでくれているTクンに提供していただきました。ありがとうございました。
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by chihon | 2012-04-08 22:47 | Philip Chevron


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