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2012年 05月 13日
Raymond Meade : WAITING FOR LUCY feat. PHILIP CHEVRON
 レイモンド・ミードといえば、かつてザ・ロネルズのフロントマンとして地元グラスゴーのギター・ポップ・ムーブメントを賑やかし、2006年には来日公演も行ったので記憶にある方もいると思う。また、レイモンド自身古くからザ・ポーグスのファンで、シェイン&ザ・ポープスのサポート・ギタリストだった事もある。そんなレイモンドは、現在ロネルズ解散後初のソロ・アルバム “FABLES AND FOLLIES” を準備中、その中の1曲 ‘WAITING FOR LUCY’ にフィリップ・シェヴロンがギター&バッキング・ヴォーカルで参加している。アコースティックですごく静か、二人の繊細な感じが伝わってくる佳曲。THE IRISH POSTでは「アイルランドの本質が感じられるアイリッシュ・メランコリー・バラッド」と称されています。レイモンド本人からmp3ファイルを頂きましたので、聴いてみたい方はコメント欄(非公開)かツイッターのDMでメールアドレスをお知らせ頂ければファイルを添付してさしあげます。

Raymond Meade

# by chihon | 2012-05-13 02:26 | Philip Chevron | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 09日
V.A. : DON'T LET THE HOPE CLOSE DOWN
 先日書いた記事「THE BAND PLAYED WALTZING MATILDA」のシングル・ヴァージョンを何かのCDで聴く事はできるのか?、というお問い合わせを頂きましたので、シングル/アルバムのヴァージョン違いについての個人的な感想とCDの紹介です。

 アルバム(RUM SODOMY . . .)の再録ヴァージョンとの大きな違いはエンディング部分のアレンジですが、全体的な印象の違いはあまり感じません。壮大さはホーンが入ってるアルバムの方があります。また、シングルの方は3分ぐらい短く(ヴァースが縮められてる)、リズムのとりかたが若干違うような気がします。アコーディオンもそれほど全面に聴こえない。エンディング部分のホイッスルの入り方がイイ感じです。ギターはシングルの方がジェームズ、アルバムの方はフィリップが弾いてるそうです。

 CDですが、2004年発売のリマスター・シリーズのファースト『赤い薔薇を僕に』に、リマスターされたこの音源がボーナス収録されています(何を今さらですけど・・・)。ここではアコーディオンがやや全面に聴こえ、全体がクリアな音になっています。聴きどころのドラムが入るまでのヴォーカル部分、ここは個人的にはオリジナル・ミックスの方が好みです。あくまでもアナログ・シングルでのシェインの唄声が耳に染み付いてしまっているので、こればかりはどうしようもありません(苦笑)。



 リマスターではなくオリジナル・ミックスはこのアルバムで聴く事ができます。1984年発売のオムニバス“DON’T LET THE HOPE CLOSE DOWN”、ロンドンのパブロックの殿堂的な名門パブ Hope & Anchor に80年代中頃にレギュラー出演していたアーティスト17組による、騒音問題でこのパブが閉鎖されそうになった時の反対・救済チャリティ・アルバムです。ジェームズ・ファーンリィは、ロンドン北部のこの頃のこのシーンについて「バンカビリー」と発言しています。どのバンドもパンク/(ネオ)ロカビリー色が強く、アイリッシュ・パンク的/ルーツ探求的にいうと、まだこの頃はザ・ポーグスよりザ・メン・ゼイ・クドゥント・ハングのほうが突出している印象があります。この後メジャー進出したのはこの2組とロビン・ヒッチコックぐらいかな。当時のこのシーンを知るには外せないオムニバスで、雰囲気も最高なアルバムです。


◆現在流通しているドイツ盤CD。オリジナルLPとは曲順が変更になってますね。

# by chihon | 2012-05-09 03:51 | Pogues | Trackback | Comments(0)
2012年 05月 01日
101 IRISH RECORDS - YOU MUST HEAR BEFORE YOU DIE
 タイトルに惹かれて取り寄せてみたアイルランドで昨年暮れに出版されたアルバムガイド。著者のトニー・クレイトンはアイルランドの音楽ライター。主にコンテンポラリー/ロック系を守備範囲とするライターだ。アルファベット順に101枚のアルバムデータと解説が紹介されていて、ジャケット写真にもスペースがとられていて見ているだけでも楽しい作りの本になっている。基本各アーティスト代表作1枚選出だが、U2とヴァン・モリソンは最重要アーティストとして数枚選出されている。




 ボクが特に想い入れがある70年代近辺のトラッド、SSWやパンク系も漏らさずに載っているのが嬉しい。もちろんポーグスやフィオン・レーガンなど厳密にはアイルランドのアーティストではない場合でも取り上げられているのだが、アイルランドで生まれ育って活動を開始したアーティスト、本国でアイリッシュとして認知されているメジャー・アーティストをジャンルに偏りなく網羅し、その「アルバム選出」よりは「アーティト選出」のほうに重点が置かれている気がする。日本人からみた「アイリッシュ・ロック」という視点からはズレがあるのは確かなのだが、その選出基準には共感するものを感じた。


# by chihon | 2012-05-01 14:21 | Trackback | Comments(0)
2012年 04月 27日
THE BAND PLAYED WALTZING MATILDA 2/2
 「THE BAND PLAYED WALTZING MATILDA」は、1971年にオーストラリアン・スコティッシュのシンガー・ソングライター、エリック・ボーグルによって作詞・作曲されました。終盤に大胆に「ワルチング・マチルダ」を引用して劇的な作品に仕上がり発表されエリックの代表歌になりました。テーマは第一次世界大戦ガリポリ戦線での深い傷、そして楽隊が演奏する「ワルチング・マチルダ」を聴いての元兵士の回想。その歌詞の内容といい汗腺直撃と言っていいであろう名曲が誕生したわけです。エリックのオリジナルはバンジョー、ギター、ピアノで演奏されています(80年に再録音されたピアノだけのヴァージョンも素晴らしいです)。これをジョーン・バエズ、ザ・ダブリナーズ、リアム・クランシーらがカヴァーし欧米に広まりました。ポーグスはダブリナーズをお手本にして84年のデビュー・シングル‘DARK STREETS OF LONDON’のB面にこのカヴァーを収録しました。85年のセカンド・アルバム『ラム酒、愛、そして鞭の響き』に再録音ヴァージョンを収録、ファンに広く知られるようになったのです。デビュー・シングルのB面という重要な位置、新人アーティストにとって自己主張ができる位置でこの曲をやったという事実、これはボクがポーグスに惹かれていった要因のひとつです。


◆デビュー・シングルのB面。正確には両A面。ほぼ自主制作でジャケットも無く発売。まだポーグ・マホーンとういうバンド名だった。

# by chihon | 2012-04-27 12:40 | Pogues | Trackback | Comments(0)
2012年 04月 26日
THE BAND PLAYED WALTZING MATILDA 1/2
 ザ・ポーグスの日本/オーストラリア・ツアーでのハイライトだったのはなんといっても「ワルティング・マチルダ〜THE BAND PLAYED WALTZING MATILDA」だろう。日本を含む全公演で演奏され、元々オーストラリアの愛国歌だったこの曲はオーストラリア各公演で大好評、感動の渦の嵐だったという。少し長くなりそうなのでこの記事は2回に分けます。

 「ワルティング・マチルダ」は、古くは1800年代オーストラリア発祥の伝承歌で、メロディはスコットランド民謡が基になっているという。歌詞にはいろいろなバリエーションがあって、マチルダという女性がワルツを踊る、とかはではなくて、キーワードは放浪者、ワルツ=放浪の旅、マチルダ=毛布等の放浪の旅の携帯品、というふうです。また、第二次世界大戦中のオーストラリア兵の愛唱歌だったそうです。映画ファンには、名作映画『オン・ザ・ビーチ(渚にて)』(1959年、スタンリー・クレイマー監督、近未来の放射能汚染がテーマ)の挿入歌として知られているのではないでしょうか。また、ロック・ファンには、トム・ウェイツの『トム・トラバーツ・ブルース』(1976年、トムのオリジナルですけどロッド・スチュワートのヴァージョンの方が有名かも)の中に引用されている事で知られているはずです。(続く)


◆シドニー公演・・・ Thanks for the picture, Bob Knight

# by chihon | 2012-04-26 10:55 | Pogues | Trackback | Comments(0)


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